登山初心者でも大丈夫!5泊6日キリマンジャロ登山の旅!

タンザニア

事前準備と基礎知識

  • おすすめのシーズンについてベストシーズンは比較的天候の安定している1,2月。また、乾季の7~9月頃。他の月は雨期にあたり、5,6月はとくに雨が多い。僕は9月下旬に行った。
  • ツアー会社とのやりとりについて。タンザニア現地のツアー会社と直接連絡を取り合った。料金の交渉もした。最初は高値でツアーを紹介してきたので、値引き交渉をした。キリマンジャロ国際空港に着いてから、ツアー終了後に再び空港に戻ってくるまでにかかったツアー代は1人あたり1450ドル。ホテル代も送迎も、入山料も、登山中のポーターの料金も全て入っていると思うと安い。
  • 装備について。自分で持っていない分は現地でレンタルした。寝袋も靴も上着も何でもレンタルできる。料金はそこまで高くない。自分はゴアテックスなどの防水機能がしっかりしている装備がなかったので登山中の雨で一時凍えた。防水機能がしっかりとした装備が必要テント等の重い荷物はポーターが持ってくれるので、基本的に登山中は小さなバックパックに水とカメラとタオル入れるだけで登れる。僕たちよりも早くポーターやコック、ウェイターが登り、キャンプ場所でテントの設営、調理、水分の補給を行ってくれる。登山客はガイドに続いて基本的に歩くだけで大丈夫。
  • ルートについて。テント泊に憧れていたため5泊6日のマチャメルートを選択。テント内は狭いけどプライベート空間が保たれるから気持ちが落ち着いたし寝袋でもぐっすり眠れた。日本からの登山客の多くは山小屋泊のマラングルートを使用する。山小屋なので快適に過ごせるとの声もあるが、他の登山客が騒がしくて眠れない、多くの人と一緒に過ごす必要があるため気持ちが休まらない等のデメリットもあるようだ。
  • 高山病予防薬について。僕は南アフリカ共和国のプレトリアという街で購入。Diamox(ダイアモックス)を購入したかったが、プレトリアで寄った薬局にはなかったのでAzomid(アゾミッド)という薬で代用。一緒に登った仲間は予防薬なしで登頂していた。もしかしたら気休めなのかもしれないけどお守りとして持っていてもいいと思う。
  • 登山するメンバーについて。ガイド(登山客を案内しながら共に行動する人)、ポーター(荷物を運ぶ人)、コック(調理する人)、ウェイター(食事の準備等様々な作業をする人)がいる。

まずはモシという町で旅の準備を整える!

 まずはキリマンジャロ国際空港に到着。友達とは翌日に合流だったため1人で心細かった。だけど夜に見知らぬ土地で、初対面の現地スタッフのぼろい車に乗せてもらって、きな臭い商店寄って飲み物買いつつ目的地のぼろいホテルに向かうときの高揚感が最高。冒険が始まるという感じが好き。

キリマンジャロ国際空港で待っている様々なツアー会社のスタッフ

翌朝、起きてしばらくして友達と合流。そこから登山の準備が始まる。現地スタッフが色々と装備のレンタル場所に連れていってくれた。

昨日は夜だったので町の景色がほとんど見えなかったけど、モシの町はのどかで落ち着く感じ。清潔感もあったし居心地よかった。

モシ駅
素敵な町並み
市場に売られている色とりどりの野菜やフルーツ
大量のスイカ

登山初日(1日目)

ガイド1人、ポーター5人、コック1人と共に登山開始。ポーターは肩にバックパック、頭に約15kgの荷物を載せて登る。ちなみにポーターやコックは、登山客より先回りして登ってテントの設営や調理を行うため、ものすごい速さで登っていく。素人の僕たちは高度に順応するためにゆっくりと登る。スワヒリ語で「ポレポレ」(ゆっくりゆっくり)が合言葉。

登山前に装備の最終確認や軽食をとるスペース
登山ゲートを前に高まる緊張感
頭に荷物を載せながら登山し続けるタフさ
下山する他の会社の現地スタッフ(歩くスピードが非常に速い)
初日のキャンプ地。曇天で景色はあまりよくなかったけど初日を終えた安心感。
テント内。とても快適。疲れているから日が暮れて少ししたら寝た。

1日目:歩行距離11km、歩行時間:6時間、マチャメキャンプ地標高:2980m

登山2日目

2日目は朝から快晴。起床後に疲れを感じることなく、小まめに水分補給をしながらどんどん登る。高山病対策として一日4リットルお水を飲む。朝食、昼食後には高山病予防薬。副反応で手足の指が少ししびれる。

出発前。テントの設営も片付けもやってくれてありがたい。
緑も多く眺めも最高。息をのむビュースポット。奥に見えるのはメルー山(標高4,565m)
2日目のキャンプ地。天空でキャンプ。気持ちいい!!
この日に食べた鶏肉料理がおいしかった。

2日目:歩行距離5km、歩行時間5時間、シラキャンプ場標高3840m

登山3日目

この日は高地に体を慣らすために、下山して標高を下げて再び登る。天気は雨、ときどきみぞれで非常に寒い。防水機能がそこまで強くない上着を着ていたので何もかもびちょびちょに。寒いし疲れるし、この日は辛かった。ゴアテックスが必需品だと痛感した一日。

さらにキャンプ地に到着後、テント内で暖をとろうとするも、テントや寝袋の一部も濡れていて泣き言を言いそうになる。しかし、そんなことを言っても仕方がないので、心の中で3回くらい「ハクナマタタ」(スワヒリ語で「心配ないさ」)を唱えて乗り切った。

雪が降り、震えた。
やっとたどり着いたキャンプ地だが、大雨。
でか盛のパスタと野菜スープで栄養補給
寒くて疲れ切っているときに出てくるラーメンが世界一おいしい

3日目:歩行距離10km、歩行時間7時間、バランコキャンプ場標高3,950m

無事に1日が終了し、消灯。疲労もたまり、起きるのがつらかったが、テントから出て外の景色を見た途端に疲れが吹き飛ぶ。その絶景がこちら。

まさに、これぞ天空キャンプ!

天気もいいし、昨日濡れてびちょびちょになった靴も上着も全てかわいてテンションも上がる。

登山4日目

高度がさらに上がり、歩く速度も遅くなる。頭痛などの高山病の症状はない。水も多めに接種。午後4時にキャンプ場に到着。高度が上がり、食欲を失う。しかし何か食べておかないと高山病リスクが高まるため、無理にでも少し食べる。夕方6時頃消灯。

この高度でも重い荷物を運ぶ英雄
バラフキャンプ地

4日目:歩行距離9km、歩行時間9時間、バラフキャンプ場標高4,550m

登山5日目

夜中12時に起床。頂上にアタックの日!酸素が薄いのもあり、登っている途中に眠くなる。しかし気温は-15℃なので、このまま眠ると命に関わるため起きる。そしてとてつもなく遅いスピードで登る。しかし、それでも呼吸が乱れてくるので、細かく休憩をとりながら進む。

寒い、眠い、けどあと少し!
絶景に歓喜
絶景に歓喜2
絶景に歓喜3
少しずつ頭痛が迫りくる
絶景に歓喜4

そしてついに登頂!!

ここが頂上!(5,895m)

頂上に立ったときに思ったこと

「早く下山したい。」

高山病の症状が出始めていたので、達成感を味わう余裕なく下山開始!バラフキャンプまで下山し、1時間休憩。いつの間にか寝ていて、その後ひどい頭痛。

しかし下山して標高を下げる以外に頭痛はよくならなそうなので、気合いで下山。

6時間かけて下山したけど、とにかく辛かった、頭痛すぎて。一緒の仲間は薬を飲まずにここまで来たけど頭痛はなかったが体力的にしんどそうだった。ようやくこの日のキャンプ地に着いたときの安心感。食事のあとにすぐに寝た。

ムウェカキャンプ場

5日目:歩行距離27km、歩行時間14時間、ムウェカキャンプ標高3,100m

登山6日目

10時間以上寝たことで体力全快に。あとはゴールに向かって下山するのみ!歩く速度も上がり、息もしやすく、絶好調。

緑も増えてきてゴールが近づいていく。
僕たちのガイド。彼でほんとよかった。

そして下山完了!

登頂したときよりも下山を終えたときの方が達成感があった。売店で買って飲んだコーラが世界一おいしくて歓喜。

荷物を車に乗せてキリマンジャロを後にします。

6日目:歩行距離10km、歩行時間4時間、ムウェカゲート1,640m

5泊6日の登山を終えた後の達成感が強かった。もう一度登りたいとは思わないけど、登ったこの経験は僕の中で大きなものになった。

下山後に、モシの町で韓国料理屋を発見!ここが旅の疲れを癒してくれた。まさかここで韓国料理が食べられるとは嬉しい。

開放的な空間だし落ち着く雰囲気だし気に入った。
どれも疲れた体にしみわたるおいしさで大満足

以上でキリマンジャロ登山の記録を終わりにします。

みなさんもぜひアフリカ最高峰の山に登ってみてはいかがですか。

5泊6日:全歩行距離62km、全歩行時間45時間

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